SECOND SUITE FOR BAND

アメリカを代表する作曲家で、吹奏楽界では彼の名前や作品を知らない人はいない、と言われるほど有名なアルフレッド・リード (Alfred Reed1921年1月25日 – 2005年9月17日)。

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20世紀を代表する音楽家の1人とされていて、200曲以上の吹奏楽作品が発表されています。

 

そんなアルフレッド・リードの代表的作品の一つ

「SECOND SUITE FOR BAND」のご紹介です ★

 

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UN42  第二組曲  SECOND SUITE FOR BAND

吹奏楽のための第2組曲 は、中南米の音楽様式をもとに1979年に作曲された楽曲。

1981年の初来日時に東京佼成ウインドオーケストラと録音および演奏会を行い、大変な好評を博しました。

キューバやブラジル、アルゼンチン、メキシコなどのラテンアメリカ諸国のそれぞれに根付く、独自の歌やダンスなどを題材にした 一風変わった、しかし大変親しみやすい作品です。

以下の4つの楽章から構成されているこの組曲は、楽章ごとにモチーフとなった音楽が異なるため、同じラテンミュージックの雰囲気ではありながら、それぞれで全く違った曲想を味わうことが出来ます。

ラテンミュージック特有の華麗さ、豊かな色彩、大胆なコントラスト、優美さを余すことなく伝えるハッピーな作品。

 

Ⅰ.ソン・モントゥーノ

第1楽章の「Son Montuno (ソン・モントゥーノ)」は、その名の通り、キューバ発祥の「ソン・モントゥーノ」というジャンルの音楽を題材にしています。

通常の歌曲形式の「ソン」という音楽をベースに、「もっと長く踊りたい!」という大衆の要求に応えるため、歌やコーラス、楽器による掛け合いの部分「モントゥーノ」を「ソン」の後ろに付け加えて出来てきたスタイルが、この「ソン・モントゥーノ」です。

本作品でも、歌曲っぽい「ソン」部分と、ラテン特有のハツラツとしたリズムの掛け合いによる「モントゥーノ」部分が再現され、活き活きとしたキューバの大衆音楽の雰囲気を感じることができます。

一気に沸き起こる序奏と、特徴的なリズムで瞬時にラテンの世界へ引き込まれてしまいます。

 

Ⅱ.タンゴ(サルガッソー・セレナード)

次の第2楽章「Tango (“Sargasso Serenade”) (タンゴ – サルガッソー・セレナーデ)」では、タイトルの通り「タンゴ」が取り上げられています。

タンゴというと、黒服の男性と赤いドレスの女性が情熱的なダンスを繰り広げ、バンドネオンの響きが独特の雰囲気を醸し出す、あの「タンゴ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

しかし、ここで取り上げられているのは、良く知られたタンゴ(アルゼンチン風タンゴ)ではなく、ブラジル風の、ゆったりとどこか物憂い感じのするタンゴです。

サスペンション・シンバルの響きの中から静かに沸き起こる、優美なクラリネット・ソロによる序奏。

主部ではタムと金管群の伴奏が非常に優しく奏され、美しい旋律を包み込みます。

大変幻想的で、ラテン・アメリカのロマンティックな夜の情景を描き出しているよう。

 

Ⅲ.グァラチャ

ラテン・パーカションが大活躍、息の長い旋律と飄々としたリズムの対比が魅力的です。

陽気で快活な酒場の歌を連想させます。

 

Ⅳ.パソ・ドプレ(ア・ラ・コリダ!)

高らかなファンファーレと重厚なサウンドで決然と開始、続くトランペットのソロによってあっという間に闘牛場のムードに引き込まれます。

即興的なクラリネットとフルートのソロに続き、緊張感を漲らせた、快速でエキサイティングな5/4拍子の主部に突入します。

転調して輝きを増す3/4拍子、伸びやかな音楽が響きます。

さらにスケールの大きな音楽となってクライマックスへ突き進んでいきます。

 

私も過去に演奏したことがありますが、アルフレッド・リードの中でも特に大好きな作品です(*^_^*)♪

 

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